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 世界の山野草と高山植物

種子リスト

種子は採取できましたら随時追加していきます。

ご注文方法

種子のみのご注文の場合は、種子をクッション材で保護して
第四種郵便物(特定記録)での発送も可能です。
第四種郵便物(特定記録)での荷造り送料は全国一律350円になります。
その場合は宅急便のコレクトサービス(商品到着時料金引き換え)は御利用できません。
ご注文は前金にてお願い致します。

植物と併せてのご注文の場合は種子を植物と同梱いたします。

今期の種子の販売は2023年11月30日までとさせて頂きます


お送りする種子はすべて販売年度に採取した新鮮な種子のみです。

高山植物・山野草の種子は春化処理などで、発芽抑制ホルモンの解決が発芽の必須条件の種子が大半です。 条件によっては発芽まで数年かかる種子もあり、その間の環境、蒔き床の管理によっては発芽前に種子が死んでしまう場合もあります。販売している種子は当園の管理(下記参照)では例年7〜8割程度の発芽を確認できている種子を販売しておりますが、上記理由から種子の発芽保障はございませんのでご了承下さい。

荷造りの都合上、当園の冊子版カタログ同封の
振替用紙を使っての種子のみのご注文はご遠慮下さい。


今期の種子販売は終了いたしました。
沢山のご注文を頂き誠にありがとうございました。
次回種子販売の再開予定は種子が採取しはじめる7月頃を予定しております。

高山植物・山野草の種子の蒔き方

◎種子をいつ播くのか(山野草の種子は採り播きが基本)

基本的には種子を手に入れたら出来る限り早く播くことですが、
一般的には秋まで冷蔵庫の野菜室に入れて
保管しておき、時期がきたら(10月から12月)
下記の要領で播種して下さい。


◎播き床

定植時と同じ用土(鹿沼土、火山礫、日向砂)などの清潔な用土
細かい種子には覆土はいらない
大きな2mm以上の種子には軽く覆土する
(種子の2〜3倍の厚さ)  
植物名、播種日などを書いたラベルを挿しておく
 


◎種子の播き方

種子を二つ折りにした葉書きなどの上に載せ、
指で紙の端を軽くトントン叩くと
まばらに播けます。
播き終わったら頭からタップリと灌水して
種子を落ち着かせます


◎コマクサ種子の播き床と播き方

種子を播いた後、覆土せず灌水時の水で
礫と礫の間に 流れ落ちた状態にしておきます。
     
コマクサの種子は低温処理(冬の寒さの期間2〜3ヶ月)
が必要です。
発芽までは1〜3年かかります


◎種子を播いて1年で発芽する種類

播き床のゴロ土の上にマグァンプKを
パラパラと 入れておくと
発芽してきた時にあわてて移植しなくても、
その後1年くらいは十分生育できます。

◎覆土の仕方

細かい種子は表土にミズゴケの粉をまいて一度軽く水を
打ってから種子を播きます。その後タップリと灌水して
種子を落ち着かせて覆土は必要ありません。
粒の大きな種子は覆土をしますが、目安は種子の2〜3倍の
厚みに覆土します。
※いずれの場合にも冬は寒さに十分当てて下さい。
(0℃〜-4℃で2ヶ月以上)


◎発芽は一斉には行なわれない

ケシ科、メギ科、キンポウゲ科、フウロソウ科等の発芽は
春に一斉に行なわれるのではなく1年〜3年位かけ少しずつ、
ポツポツ発芽してきますので1年で諦めて種蒔き容器を早々に破棄しないで下さい。

その他、発芽に年数のかかる代表的な種類

シャクヤク類、クレマチス類、カリアンテマム(北岳草、日高草類)、
イチイ(オンコ)、ダフネ(沈丁花)、ウラシマツツジ、
ウルップソウなど


ほとんどの野生植物は、全部の種子がいっせいに発芽することはありません。
発芽してから干ばつ、水害、あるいは噴火や火災で地上部が絶滅しても
種子の形で土の中で保存されているのです。
いっせいに発芽すると種の絶滅に繋がるかもしれません。
あるいはいっせいに発芽しない種のみが今日まで生き延びて来たのかもしれません。



◎低温処理、春化処理

種子を播くときにはよく低温処理、春化処理と云う表現を使いますが、
これは自然界で秋に種子が落ちその種子の上に冬に雪が積もり種子が凍り、
そして春に雪が融け気温が上昇してくるにつれ眠っていた種子が発芽してきます。
この事を人工的に行なうことを低温処理、春化処理と呼んでいます


◎発芽のメカニズム

低温処理、春化処理の目安は、種子を播いて3〜4週間は常温(15℃〜20℃)で
種子が十分に湿った状態のところで管理します。
その後、4〜6週間0℃〜-4℃の気温の場所において管理します。
その間に種子の中でホルモンが形成されていくそうです。
雪の下では、だいたい0℃〜-4℃前後ですので雪の下が一番条件が整っているわけです。
そして雪解けとともに気温も上昇して5℃〜15℃に上昇してくる頃に発芽が始まってきます。

※乾燥した種子を冷蔵庫に保管しても、種子の保存にはなりますが低温処理にはなりません。

山野草、高山植物などの野生植物の大半は気温5℃〜20℃ぐらいで発芽し、
25度以上になると発芽は止まり、
休眠に入ります。自然界ではこの繰り返しを土の中で2〜3年あるいは
それ以上の年月をかけ条件が揃うのを待って発芽しているのです。


◎難物といわれる種子の発芽

キンポウゲ科の植物の一部は常温下で保存しておいた(販売種子も含む)種子を播いた場合、その種子には発芽抑制ホルモンが形成されているので、低温にあわせただけではなかなか発芽してくれません。
そこでまず、発芽抑制ホルモンを解決するため2ヶ月前後(6〜7週間)
十分な湿り気を持った状態で22℃以上の土中温度が必要です。
その後2〜3ヶ月間4℃〜-4℃の低温処理となります。
この夏の気候と冬の気候の期間が十分な日数(時間)に
達していない場合は、この種子はもう一度暖かい夏の期間と
冷たい冬の期間を過ごさせる必要があります。
そして親株の開花する時期に実生も発芽してきます。
※発芽しずらい種類はこれらを2〜5年繰り返します。
(コマクサ、クリスマスローズ、ダフネ(沈丁花)、ルイヨウショウマ、
サラシナショウマ、タツタソウ、イチイ、コリダリス、ウラシマツツジ、ヤマシャクヤク等)


◎播き床の管理

2年、3年と発芽に時間のかかる種子は播き床がコケや雑草等が入り
取り返しのつかない状態になりますので、
発芽しなくなる夏頃から春まで播き床の上に光を用さないように
厚手のカンレイシャ等をかけておくと用土はよごれません。
その間の灌水は普通に行ないます。


◎移植

発芽し本葉が出揃ったら順次移植して下さい。